LINE事件に思う「電子メールをもっと使った方が良い」

2021年3月29日月曜日

ライフハック 閑話 時事

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LINE事件を見ていて通信系アプリのセキュリティについて、ボンヤリと考えたことを書きたいと思う。
 
LINEに限らず、近年は「チャットアプリ」というサーバーにユーザーのアカウントを保有し、全てのユーザーのメッセージを特定企業の所有するサーバーへ送信して、通信相手に届ける仕組みの通信サービスが主流になっている。
 
インターネットが登場してからしばらくの間、電子メールが通信の主流だったのだが、いつの間にかチャットアプリが通信の主流になってしまった。
元々、インターネットとは、電話において電話局の交換機が爆撃などで破壊されたら通信が断絶してしまう脆弱性を解消する為に、通信パケットを複数の通信経路を経由する事で、途中いくつかの経路が破壊されても経路を迂回する事で通信を確保しようという、冗長性の確保の為に作られた仕組みだ。
 
最近使われているチャットアプリは特定企業の管理するサーバーにユーザーがメールを預けて、通信相手が同一サーバーに接続してメールを受け取る仕組みなので、電子メールより基本的仕組みは原始的な物になっている。
 
電子メールならメールサーバーがダウンしても、迂回経路のメールサーバーに繋ぎ、メールサーバーからメールサーバーへメールをリレーで受け渡し、メールを相手へ届ける仕組みなので、簡単に電子メール自体が使用不能にはならない。
電子メールが使えなくなる状況ならインターネット自体が使えなくなっているだろう。
それぐらい電子メールは信頼性に優れた仕組みだ。
 
なぜ、自分にとって重要な個人情報を通信業者に預けて、信頼性の低いチャットアプリで通信する事が当たり前になったのだろう。
 
今回のLINE事件では、LINE社に預けた個人情報を含む情報処理業務の一部を、中国の業者に委託していた事が発覚して、スキャンダルになった。
 
官公庁や自治体が国民との通信にLINEを使用していたので問題になった。
 
なぜ、官公庁や自治体が国民との通信にLINEを使用していたのだろう。
一般のSNSやLINEのようなチャットアプリより、電子メールの方が信頼性には優れている。
電子メールならドメイン購入先以外には個人情報を知らせなくて良い。
法人名を使えば、実名を直接晒す必要も無い。(法人名から所有者は調べられるが)
 
電子メールの欠点は、SNSやLINEに比べて、使い難い点だけである。
 
広告宣伝目的でSNSやLINEを使用している人達は、そのサービスに集まっている人々が目的でSNSやLINEを使用している。
しかし、官公庁や自治体は広告宣伝を必要としないのだから、SNSやLINEを使用する必然性はないはずだ。
つまり、官公庁や自治体がSNSやLINEやチャットアプリを使用する必然性はどこにもない。
アプリとしての使いやすさは、電子メールの使いやすいアプリを開発すれば良いだけだ。
 
一般の人がSNSやLINEを使用するのは、そこに友人や面白い企業の提供するコンテンツがあるからであり、通信手段としてSNSやLINEでなければならない理由はないのだ。
 
ブロックやミュートが出来るなど、今では必須の機能の為にSNSやLINEを使用している人もいると思うが、これも電子メールのアプリとして機能を組み込めば良いだけだ。
 
電子メールのプロトコル(通信規約)は国際標準規格なので勝手に書き換える事はできない。
しかし、電子メールのクライアントソフトウェアの仕様は、ソフトウェアの開発者の自由に出来る。
メールプロトコルに従っていれば何も問題はない。
 
最近、twitterでトランプ大統領のアカウントが停止されて、先日米国議会で問題になっていたり、YouTubeなどで保守派の言論人のアカウントが凍結されたり、SNSがアクセス超過でダウンしたり、LINEの個人情報問題が起きたり、SNSやチャットアプリなどの信頼性やセキュリティ周りの問題が、次々露呈している。
 
私はそれらの事件を見ていて、「こいつらどうして電子メールを使わないのだろう?」と不思議に思う。
個人で動画を配信するのはまだ難しいが、5Gなどの高速回線が普及すると、それほど難しくなくなる可能性はある。
メールや画像ぐらいなら電子メールで問題ない。
メールマガジンはむしろ現代の方がその力を発揮できるのではないだろうか。
企業に検閲され、アカウントを凍結されるリスクを回避できる。
ドメインごと凍結されるのは可能性としてかなり低い。ありえないに等しい。
 
最近、米国で通信品位法230条についての議論が盛んになってきている。
SNS事業者の検閲を含む言論統制など、独占禁止法違反が目に付くからだ。
 
一般ユーザーの皆さんはなぜ、独占禁止法違反行為を繰り返し、個人情報を危険に晒す、SNS事業者のサービスで通信するのだろう。
 
もう少し、電子メールを見直しても良いのではないだろうか。
 
 
 
ユーザーがSNSやチャットアプリを使用する理由として、コンテンツや友人がある事以外には、「使いやすさ」がある。
コレは先に言ったように、電子メールクライアントアプリを使いやすく作れば良い。
どうして企業は、使いやすい電子メールクライアントアプリを作らずに、サーバー集約型のチャットアプリを作るかと言えば、ユーザーを自社に囲い込めるから、という生産者の都合によるものだと思う。
消費者にとっては、特定サーバーに囲い込まれて、言論統制され個人情報流出リスクを負うことは、損失でしかない。
 
消費者利益を第一に考えたら、使い勝手の良い電子メールアプリを提供して貰って、ユーザーの自己管理で、メールドメインとメールサーバーを運営した方が利益になるはずだ。
メールドメインとメールサーバーの管理が面倒なら、その手続きや設定を代行する業者やシステムを用意すればいい。
 
実は私たちは、必ずしもSNSやチャットアプリでなくても良い通信手段まで、SNSやチャットアプリに依存しているのではないだろうか。
広告に騙されて、必要の無い部分までSNSやチャットアプリに依存して支配されているのではないだろうか。
 
少なくとも官公庁や自治体との通信が、電子メールではいけない理由が分からない。
官公庁や自治体との通信にSNSやチャットアプリは必須ではないだろう。
 
 
私は、今のIT製品ユーザーは自分の個人情報や裁量権や言論の自由を、無駄に企業に預けすぎていると思う。
もう少し「自主性」を持つべきだと思う。
 
 
電子メールについては扱い安いアプリが存在しないのは事実なので、誰かがそんなアプリを作る必要があるなと思っている。
それがビジネスになるならば、作ってみたいとも思う。
今のところはマネタイズの方法が思いつかないので、作れないが。

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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