2020年10月労働力調査が出た

2020年12月1日火曜日

時事 政治

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本日、総務省より「労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)10月分結果」が公表された。

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html

 

「就業者数は6694万人。前年同月に比べ93万人の減少。7か月連続の減少」

「雇用者数は5998万人。前年同月に比べ48万人の減少。7か月連続の減少」

「完全失業者数は215万人。前年同月に比べ51万人の増加。9か月連続の増加」

 

という記載を見ると悲観的な気分になると思う。

 

しかし、その内訳は少し注意して見る必要がある。

以下に資料「概要」の一部を貼り付ける。

 



 

資料の要点は「15歳以上人口」と「労働力人口」の減少。

そして「主な産業別就業者数」の変化である。

 

雇用の状況がまだまだ悪く、経済政策での対策が必要である点は変わらないが、10月の時点で明らかな雇用の回復が見られる。

 

労働力人口41万人減少

まず、就業者数は前年同月で93万人減少しているが、同時に労働力人口も41万人減少している。

20万人以上人口減少した事に加え、高齢労働者が20万人ほど65歳以上になり労働力人口から外れた為、労働人口が41万人も減少した。

就業者数と雇用者数の減少数からは、労働人口減少分を差し引いて考えなければ、実際にどれだけ就業者が減少しているのか分からない。

実質の就業者数の減少数は、93万人-41万人=52万人

実質の雇用者数の減少数は、48万人-41万人=7万人

となる。

完全失業者数が51万人増加しているので、計算も合う。

 

同じ計算を7月から10月までの就業者数に適用すると以下のようになる。


前年同月増減(万人)10月9月8月7月
労働力人口-41-37-26-36
就業者数-93-79-75-76
実質の就業者数-52-42-49-40


就業者数は少し悪化して減少しているが、93万人も減少しているわけではない。

また、この数字は前年同月の増減幅なので、4月から6月までに失われた雇用が戻っておらず、更に少し増加した事を意味する。

だだ、9月と比較すると10万人8月と比較すると3万人減少拡大なので、減少速度は遅くなっている。

今回、就業者93万人減少という大きな数字が出たのは、労働人口が41万人も減少したからである。

 

産業別では雇用がプラスに転じた業種が拡大した

「主な産業別就業者数」では過去にマイナスだった就業者数がプラスに転じた業種が増えたのが、先月からの大きな変化だと思う。


建設業・製造業・情報通信業・運輸業郵便業・卸売り小売業・金融業保険業・不動産業物品賃貸業・教育学習支援業・医療福祉が就業者数増加に転じている。

全て数万人程度の増加で大きくは無いが、広い業種で増加に転じたのは良い兆候だ。


状態が悪いのは宿泊業・飲食サービス、その他サービス、農業林業と言ったところになる。

宿泊業・飲食サービスについては43万人の減少なので、かなり廃業に追い込まれた会社や店舗も多いと思う。

その他サービスも10万人減少なので、悪化している。


農業・林業は減少幅は縮小している。

農業・林業の12万人減少は高齢者の退出による労働力人口減少の影響ではないだろうか ?

 

この産業別就業者数から見て取れるのは、コロナ禍の中での産業構造の大きな変化が起きており、新常態に対応できる業種から経済の再生が始まっているという事だ。


新常態に対応できない業種はまだまだ再生の兆候が見られない。

 

このまま再生できないかも知れないと、私は考えてしまう。

 

全体としてはまだ、前年同月で52万人の就業者数減少という状態なので、まだまだ経済再生には遠い。

だだ少し明るい兆候が見え始めたのは事実である。

 

 

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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