フード右翼が「牛乳は体に悪い」と言うが、やや極論だと思う

2019年7月14日日曜日

閑話

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和食を志向とし、肉食や乳製品を中心とした食の欧米化を嫌う人々を「フード右翼」と呼ぶ。

フード右翼は「牛乳や乳製品を摂取しすぎると骨が脆くなるので、牛乳は摂取しない方が良い」と主張する。

骨が脆くなる理屈は以下のようになる。

人間の骨格はマグネシウムを媒介者にして骨と血液の間で、カルシウムの循環が行われている。
骨密度の高い丈夫な骨格を作るには、この骨と血液の間のカルシウムの循環が活発に行われていなければならない。
カルシウムだけ摂取しても、マグネシウムを十分に摂取しなければカルシウムの循環は起こらない。
だからカルシウムの循環が十分に行われるようにするには、カルシウムの半分の量のマグネシウムを摂取しなければならない。
牛乳や乳製品はカルシウムが豊富だが、マグネシウムが非常に少なく、牛乳や乳製品を主にカルシウムを摂取すると、マグネシウム不足になり骨と血液の間でカルシウムの循環が起こらない。
結果として血液中にカルシウムが余剰に蓄積し、身体は余分なカルシウムを排泄してしまう。
この時、骨のカルシウムも排泄されてしまうので、乳製品中心にカルシウムを摂取する食事は健康に良くないと言える。

これがフード右翼の説明である。

しかし、私は北海道出身で、北海道では「毎日牛乳を飲んでいるので骨密度が高い」という話を沢山聞く。
実際、毎日牛乳や乳製品を窃取している高齢者の骨密度を測定すると非常に高い骨密度を示す数値が出たという話を良く聞く。
私の母も、股関節が老化して片方人工関節にしたのだが、その時骨密度の検査をすると非常に骨密度が高く、医者に褒められたと自慢していた。

北海道では日常的に良く聞く話なのだが、なぜフード右翼の話と一致しないのか、少し食品の栄養素について調べてみた。

以下が、カルシウムとマグネシウムの多い代表的な食材のカルシウムとマグネシウムの含有量である。

食品100gあたりの含有量(mg)
食材
カルシウム
マグネシウム
玄米
9
110
しらす干し(半乾燥)
520
130
干しえび
497
36
ししゃも
330
48
まいわし
74
30
桜えび
690
92
高野豆腐
660
120
木綿豆腐
93
57
絹ごし豆腐
75
50
おから
81
40
納豆
90
100
豆みそ
150
130
油揚げ
300
130
わかめ(素干し)
780
1100
ひじき(乾)
1400
620
こんぶ(乾)
760
540
あおさ(乾)
490
3200
小松菜
170
12
チーズ
570
19
牛乳
110
10

これを見て理由が分かった気がする。

人体にとって理想的なカルシウムとマグネシウムのバランスは2対1の比率である。

しかし日本人が和食で摂取する食材のカルシウムとマグネシウムのバランスは大体同量になる。
特に、大豆食品や海藻の一部はマグネシウムの比率が高い。

牛乳や乳製品の問題はカルシウムとマグネシウムの比率が、大きくカルシウム超過になっていることである。
ならば、別の食品でマグネシウムを摂取していれば、カルシウムとマグネシウムの比率を2対1にすることは容易にできる。

北海道の人は主に和食を食べており、さらに海産王国なので魚と海藻の摂取量が多い。

つまりマグネシウムをかなり摂取していることになる。
食材の選び方により和食はマグネシウム超過になりやすい。
だからそこに牛乳でカルシウムを追加してやると、カルシウムとマグネシウムの比率が適度になり、骨密度が高くなるのではないだろうか。

そういう意味では、フード右翼の「牛乳は体に悪い、骨が脆くなる」論はやや極論だと思う。

牛乳や乳製品を摂取するコツは、乳製品を取り過ぎない事と、マグネシウムを多く含む海藻や大豆や玄米などを十分に摂取することである。

カルシウムとマグネシウムの比率が2:1なら、骨密度は高く丈夫な骨になる。

牛乳が毒というわけではない。

カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れることが問題なのだ。

バランスを意識していれば、北海道の高齢者のように骨は丈夫になる。

フード右翼は嫌いではないが、ヴィーガンのように極論を吹聴すると、鬱陶しくなる。

もう少し、慎重に言論活動して欲しい。



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