レッテルを貼る奴は頭が悪い

2019年4月18日木曜日

閑話 道徳常識

t f B! P L

世の中には他人を理解するときレッテルを貼って理解したつもりになる人間がいる。
だいたいそのレッテルは事実と異なる認識で、レッテルを貼った時点でそれ以上理解することはない。
この手の人は「キミは○○だから△△だろう」という言葉をよく使う。
私はこの手の台詞を聞く度いつも「不自然な言葉だな」と思っていた。

人間は完全には他者を理解することはできない。
完全に他者を理解したらその人は他者になってしまう。
完全に他者を理解するなどと言うことはあり得ないのだ。

全てを理解したことを前提とする「キミは○○だから」という台詞はあり得ないことを言っているのだ。

もう一つの問題として、レッテルを貼って理解したつもりになると、それ以上相手を理解しようと努力しなくなる点だ。

「人間は永遠に他者を100%理解できない」という認識があれば、1%の理解を2%,3%へと拡大しようと努力する。
「私は相手を100%理解した」つもりの人は100%のつもりなのだからそれ以上理解を拡大する必要はないと考える。

「レッテルを貼る」という行為は相手を理解することを拒否する行為だ。

「分かったつもり」は永遠に理解できない道である。

昔、解剖学者の養老孟司氏が「バカの壁」という著書で理解を妨げる壁として「分かったつもり」の弊害について論評している。



この本の中で、養老孟司氏が大学の講義で出産について描かれた映像教材を、学生に見せたところ、女性は「色々参考になった」と肯定的意見を述べたのに対し、男性は「映像教材で述べられている事は既に知っている」と否定的意見を述べたそうだ。

この場合、男性の方が「分かったつもり」の壁を作っており、それ以上出産について理解が拡大できない状態にある。

この壁のことを養老孟司氏は「バカの壁」と呼ぶ。

「レッテルを貼る」行為も「バカの壁」である。

脳はエネルギーを節約しようとする

人間の脳は全身のエネルギー(ブドウ糖)消費量の20%を、酸素消費量の25%を消費する。

人体の中の器官でもっともエネルギーを消耗するのが脳である。

考えることは人間にとってとても疲れることである。
老人達は肉体労働の方が疲れる労働で頭脳労働の疲労を理解しない。

周囲を取り巻く人々全てを学習し理解を深めて行くことは、非常に疲れる行為だ。
だから一部の人々はレッテルを貼ることで脳を休ませる。

しかしこれは愚かな選択だと思う。

どうせやるなら「仮説」を立てて仮説に従って行動すれば良い。
仮説が成立しなくなったら仮説を見直せば良い。
時々、仮説を見直すだけなので脳の負担もそれほど大きくない。

レッテルを貼ることは安易な怠慢でしかない。

無知は恐怖にも繋がる

レッテルを貼る人のもう一つの理由として、「無知や謎に対する恐怖」があると思う。

暗闇を歩くと不安で恐怖を感じるように、周囲の状況が分からない事は不安なことである。
周囲を取り巻く人々の頭の中身が全く分からない状況は不安なものだ。
「レッテルを貼る人」はこの不安を払拭する為に、周囲を取り巻く人々を「分かったつもり」になりたがるのではないかと思う。
レッテルを貼り分かったつもりになれば、取りあえず相手のことが分からない不安を払拭することが出来る。

ただ、これは愚かな選択なのは分かると思う。
「分かったつもり」になった時点でそれ以上理解できなくなるので、相手を理解できない不安は永遠に改善されないことになる。
また、これは「暗闇を見えているつもりになって歩く」ことと同じなので、返って危険な行為である。

レッテルを貼るようなバカなマネは止めましょう

「レッテルを貼る」という行為は相手にも迷惑だが、一番損しているのは本人である。
周囲や相手を理解できない状態を自ら作っている。
「俺は心眼で周囲の様子が分かる超能力者だ」と言って暗闇を照明もなしに歩く人のように愚かで危険な生き方をしている。

懐中電灯で少しは周囲を確認しながら歩いた方が良いと思う。

このブログを検索

Translate

人気の投稿

自己紹介

自分の写真
オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

QooQ