「仲良くするのも能力の内」という言葉は大自然にケンカ売ってるのと同じ

2019年2月10日日曜日

道徳常識

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突然だが憲法第九条(平和憲法)について貴方はどう思われるだろうか。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

よく誤解されるが憲法第九条は「戦争を放棄」しているわけでは無く、「武力を放棄」しているのだ。
「国の交戦権」を放棄していてもパレスチナとイスラエルの戦争見ればわかるように民間が主導で戦争が起きるだけだ。
兵器が無くても戦争はできる。
私たちの日常生活に使用している自動車やガスバーナー、消化器やカセットコンロなど武器に転用できる日用品は沢山ある。
仮に日本が非武装で、外国が日本を侵略占領したとして、70年前の敗戦時のように天皇陛下が武装解除を御命じにならなかったら、日本人の一部は民間主導でゲリラ兵を編成してテロ戦争を侵略者に仕掛けると思う。武器など海外の友好国から支援して貰えば良いし簡単な武器なら日用品から作ることもできる。
パレスチナやベトコンはそうやって戦っている。
「国の交戦権」を放棄していても「武装放棄」していても戦争はできるのだ。

むしろ、憲法九条に従って武装解除してしまうと海外の仮想敵国から攻撃されやすくなり戦争が起きやすくなる。
可能な限り平和を維持するという点から見ると憲法九条はかえって戦争を起きやすくしているという意味で有害である。

現実の日本は憲法解釈をやや無理筋で変更し、自衛隊を合法化して防衛に当たらせているので、平和を維持できているが、自衛隊を必要としている点から見ても憲法第九条が有害なのは理解できると思う。

「世界に敵のいない国は無い」

どんなに平和的な国でも対立関係に有る国は必ず存在している。
そんな国から自国を守るには武装による抑止力が必要だ。

どんな国にも軍隊は必要だ。
海外から攻め込まれたら容易に戦争状態になってしまう。
平和は一国の努力だけでは実現できないのだから。

「仲良くするのも能力の内」という言葉は憲法九条に似ている


企業社会では「協調性」というものが過剰に重要視される。
そして「協調できないものは無能だ」というある種の強迫観念を植え付け洗脳しようとする。逆らう者は徹底的に弾圧する。
穏やかな言葉で表せば「仲良くするのも能力の内」という言葉で表される。

しかし人間には様々な考え方や出自や育ちの違いが存在する。
遺伝的な違いは努力では変更できない。
最近の科学では、努力によって遺伝的に備わった性質を変更することはできないという結論に達しているそうだ。

英語や勉強・学問などのように時間さえかければ誰でもできるように作られているものに関しては努力すれば成果は上がるようだが、得意不得意・感性・好き嫌い・敏感鈍感・気質的なものは努力では変えられないのだ。

「世界に敵のいない国は無い」

人間も同様だ。

「世界に敵のいない人間はいない」

協調性なる能力というのは変な価値観だと思う。
能力というのは個人に帰属する属性だ。
協調性という能力は誰の何に帰属するのだろう。
「世界に敵のいない人間はいない」のだから協調できるかどうかは相手との相性次第では無いだろうか。
そして相性の悪い人間とは誰でも衝突するものだ。
どちらが悪いわけでもない。
相性が悪いのだ。

人間は遺伝子で気質が決まる。
その気質がたまたま多数派なら協調しやすいかも知れないが、少数派に生まれついたら、周囲と協調するのは難しくなる。
低IQや高IQ・発達障害・身体障害・LGBT・その他細かい性格気質の違いなど少し個性的に生まれるだけで、多数の人々と協調するのは難しくなる。
これを「個性的遺伝子を持って生まれたお前が悪い」と言っているのが「協調論者」である。

政治的立場が合わない場合もあるし宗教的に合わない場合もある。
しかし合わないからと言って相手に合わせることができないものもある。
イスラム教徒に協調性求めて、豚肉を食わせるのは暴力以外の何物でもない。

「協調性」を過剰に重要視する人々は単に「多数派専制」の社会的暴力を振り回しているに過ぎない。
「協調性」能力ではない。
たまたま多数派に生まれたものの数の暴力にすぎない。

「仲良くするのも能力の内」という言葉は数の暴力である。

政治空間から貨幣空間への社会的移行


ネットやSNSの発達により社会の中での個人の生き方や振る舞い方に変化が起きつつある。
従来、個人は企業や出版社などの組織を介さなければ、社会と繋がることはできなかった。
しかし昨今は作家や漫画家などが出版社を介さずに直接ネットで作品を売るようになってきた。
個人でもソフトウェアを個人で販売する者、WEBサービスやゲームなどをクラウドソーシングなどで開発者を集めて開発しビジネスとして成功させている者など現れている。
組織を介さずに個人が個人とネットワークで繋がるようになってきている。
これにより人間関係の作り方や維持の仕方も変わってきているようだ。

作家の橘玲氏は著書の中で「政治空間から貨幣空間へ」と変化を説明している。

人類は社会性動物で他の生物との生存競争において組織を形成し共同作業で生産や防衛・狩猟などを行うことで生き残ってきた。
必然的に生きる為には組織に所属しなければならなくなった。
組織は極端に言えば力のぶつかり合いにより優位性が変わるパワーゲームの世界だ。
力の弱い者は強い者に従わなければ組織に所属できない。
組織や社会から排除されたら生きていけない。
組織の中には階級が形成されボスを頂点にピラミッド組織が形成される。
極めて人間関係的ストレスの大きい空間だ。
このような人間関係空間を橘例氏は「政治空間」と呼ぶ。

一方、最近数百年の間に「貨幣経済」が誕生したことにより、従来の政治空間とは異なる人間関係空間が現れた。
これを橘例氏は「貨幣空間」呼ぶ。
貨幣空間では貨幣により価値の交換を行う。
価値の交換を行う相手は誰であろうと平等である。
商売上手が顧客を差別して見す見す利益を逃すことは無いからだ。
従って貨幣空間では人々は平等になる。
また、貨幣空間では自由貿易などにより政治空間とは比較にならないほど広い緩やかな人間関係が広がる。
数人の取引関係が地球の裏側まで達することもある。
「貨幣空間」では極端に言えば仲間も友人もいなくても生きていける。
我慢して「政治空間」で他者の支配に服従する必要がないのだ。

今、急速に人類の人間関係空間は政治空間から貨幣空間へと移行していてその変化は誰にも止められないと言う。

これは私も感じる部分がある。
実際、私も最近は「友人」や「仲間」というものに必然性を感じない。
SNSなどで人の意見を聞いていても「嫌な人間との関係は我慢しないで切り捨てろ」「会社が合わなければ止めろ。世界は広い、貴方に会う場所は必ず他にある」という声がよく聞こえる。
実際、私も沢山の会社で働いてきたのでこれば実感がある。
相性の悪い組織ではどんな努力しても成果は認められない。
相性の良し組織では特別な努力をしなくても成果を出すことができる。
努力するより自分と相性の良い組織や人間関係を探した方が良いのだ。
そしてICTやSNSなどの発達は、組織に頼らずとも個人で直接「貨幣空間」に参加しやすくなる状況を生む。
貨幣空間の人々に自分の存在を知ってもらう事が容易になるからだ。

これは我慢を美徳とする「政治空間」から人々が離脱していく原因になる。
確かに政治空間と貨幣空間を選択することができるのなら誰も好き好んで、政治空間など選ぶはずが無い。
何十万年と続いた政治空間が今、新しく歴史にして数百年程度の貨幣空間に浸食されているというのだ。
SNSなどはわかりやすい貨幣空間だ。
嫌いな人はブロックする。
好きな人しかフォローしない。
市場取引と同じだ。
利益の無い取引はしない。

数十年後には政治空間は殆ど無くなっているかも知れない。

「協調性重視」の考え方は貨幣空間には合わない。
貨幣空間には無限に等しい取引先の人々が存在する。
全ての人々とは付き合えない。
だから相性の良い人々とだけ付き合えば良い。
貨幣空間ならそれができる。
世界中誰とでも取引はできる。

「協調性重視」の考え方は廃れていくだろう。
既にその兆候は現れている。
「雇用流動化」の話も貨幣空間の拡大と政治空間の縮小を意味する。

遺伝的に相性が悪い人間と付き合う必要は無い


遺伝子とそれに伴う「気質」は努力では変えられない。
そして、我慢を必要とし暴力と支配を前提にする政治空間は縮小し、替わりに平等な市場的人間関係である貨幣空間が台頭する。

「仲良くするのも能力の内」という価値観は縮小する政治空間のそれであり、更に遺伝子や気質という大自然に逆らう思想だ。

貨幣空間では気質を変える必要は無い。
気質の相性の良い相手と取引すれば良いだけだ。

政治空間の価値観は緩やかに放棄していくべきなのかも知れない。
貨幣空間に適応できなくなってしまうかも知れないのだから。

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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