社会全体で見れば男女の能力や資質に差などあるわけが無い

2019年2月2日土曜日

時事

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医科大学の入試で女性差別

最近、医科大学の入試で意図的に女学生の試験の点数を引き下げる事件が続いた。
医師は過重労働だから過重労働に耐えやすい男性を優先して医師に迎えたいから女性を差別したのだと思う。
国公立大学でこれは許されないことだが、背景の事情は理解できる。
医療費には限りがあるので医療に従事できる医師の人数には限界がある。
財政問題との関係もあるので単純には説明できないが、現状の税収と財政支出では医療費には制限がある。その制限が適切か否かは別にして。

医師の人数制約があるため過重労働に比較的耐えやすく産休も取らない男性医師を優先したかったのだろう。
これは遡れば政府の財政政策によって左右される問題なので、医療費をどれだけ捻出できるかが定まらなければ医療体制の議論がほぼできない。

財政政策はマクロ経済政策なので医療とは独立した問題だ。
ここでは語らない。

既に否定されている男脳と女脳の差

今回話したいのは男女の能力差の話だ。
別に私はフェミニストではないが結論から言えば「男女に能力の差などあるわけが無い」と思っている。
誤解の無いように言うが「体力差」や「筋力差」はある。
ただ、現在は肉体労働の機械化が進んでいるのでこれらは急速に意味を失いつつある。

少し前に「男脳、女脳」の違いが話題になったことがある。
当時言われていたことは
「男脳は空間認知能力に優れ、シングルタスクに向いている」
「女脳は言語認識能力に優れ、マルチタスクに向いている」
というモノである。
「男は地図を読んだり移動したりする能力が高く、女は仲間と対話する能力が高い」と言われていた。
しかし当時からこの話はやや眉唾だった。
男でも方向音痴は珍しくないし、女でも人間関係を苦手とする人は多い。

この説は既に科学的に否定されている。

完全な“男脳”と”女脳”は ほぼ存在しないことが判明(イスラエル研究)

「個人ごとに脳スキャンを精査すると、性別に応じて有しているはずとされる脳の特徴すべてを持つ人物はほとんどいなかった。このサンプルにおいては、完全な男脳、あるいは完全な女脳の割合は、その定義にもよるが、0~8%しか存在しておらず、ほとんどの人がその中間にあった。つまり、全体としては脳の性差は確かに存在するが、個人を見れば、様々な男脳と女脳の特徴が組み合わされているということだ。」

最近広がる「女性の方が優秀だ」論

医科大学の女性差別を受けて最近、各方面で「女性の方が優秀だ」論が語られるようになった。
「ウチの会社では数十人雇用しているが大体女性の方が優秀だね」
「広告業界では女性の方が優秀だということは常識になっている」
「オレの取引先の中小零細企業では女性のベテラン社員が完全に業務を熟知していて、男性の社長や取締役は御神輿みたいになっている会社が多い」

これらの話を聞くと複数の人々の経験則的に「女性の方が優秀だ」という法則を導き出していることが分かる。

何故、経験則では女性の方が優秀になるのか

上記の話には共通点がある。
「全て中小企業である」
「広告業界、出版業界など文系の業界の話に限られる」
という点である。

中小企業で女性が優秀になるのは性差別の結果に過ぎない

思い出して貰いたいが日本はまだ男性社会であり社会全体で男性の方が良い職に就きやすい。
大企業に就職しやすいのは男性である。
優秀な男性は大企業に取られやすい。
だから中小企業では優秀な男性を雇いにくい。
しかし女性は雇用で差別される為、中小企業でも優秀な人材を雇いやすい。
これが中小企業で「女性の方が優秀になる」理由の一つだと思う。
現実に男性は正社員が多いが、女性は非正規雇用が多いことからも雇用の性差別が存在する証拠だろう。

文系業種で女性が優秀になるのは女性の文系志向の結果

もう一つの理由として、男性は理系の資質を持つ者は理系大学に進学するが、女性の場合は何故か必ずしも理系大学に進学するわけではなく、文系大学に進学する者が多いという点だ。

遺伝的に考えれば理系資質を持つ個体は男女に同一の確率で現れるはずだ。
性染色体と理系資質は関係無いはずだからだ。
(関係あるなら証明してくれ)
理系資質を持つ人間が男になるか女になるかはタダの偶然でしかない。
確率も五分五分だ。
理系資質を持つ男と女の総数は同数になるはずだ。

しかし理系資質を持つ女性の少なくない人々は文系に進み、出版や広告といった文系業種に就職する。
すると文系業種では理系資質を持つ女性は他の人材には無い数理能力に秀でた人材になる。
技術全盛のこの時代では数学を上手に操る人材は成果を生みやすい面はあると思う。
結果として文系業種では女性の方が優秀になるのだろう。

製造業や建築など理系業種で女性の方が優秀だという話は聞いたことが無い。
(女性が無能だという話も聞かない)

誤解の無いように言っておくが私は文系が無能だと言っているわけではない。
物事の善悪を判断するには人文系の教養は必要だし重要だ。
しかし売上のような数理的な成果を求められる世界では数理的資質は成果に繋がりやすいと思う。それが全てだと言っているわけではない。


性染色体は個体の資質とは関係ない

動物の性別は性染色体がXXになるかXYになるかだけで決まるので、個体の資質とは関係無く、独立している。
個体の能力や欠陥や暴力性などの資質は、性染色体とは別の遺伝子が持つ情報であり、両者に関係があると考える方が不自然だ。
脳性別の話もLGBTなどを説明出来ないので最初から与太話なのだ。
バイセクシャル(両性愛者)の存在は男脳と女脳の明確な境界線の存在すら否定してしまう。

「弱者を抹殺する。 不謹慎な質問ですが、疑問に」

この記事に次のような記述がある。

『「優秀な遺伝子」ってものは無いんですよ
あるのは「ある特定の環境において、有効であるかもしれない遺伝子」です』

「優秀な人材」という概念自体単に現在の社会と技術と経営者の都合に合っているだけに過ぎないが、現代社会において成果を上げやすい人材が「優秀な資質」を持つ人材とするなら、その優秀な資質が書かれた遺伝子は、男女に同一の確率で子孫に受け継がれる。

社会全体(マクロ)では「優秀な資質」の遺伝子を持つ人材は同数になるはずなのだ。
これと同じことは低知能や暴力性、障害など「負の資質」においても同様だ。

「女性は男性に比べて障害や超天才など極端な資質が少ない」
というデータもあるらしいが、これは性染色体を見ると納得できる。
女性はXXなのでXだけで性染色体が攻勢されていて片方のXはバックアップとして機能する。
多少は情報の欠損があってもバックアップで補えるのでは無いか。
男性はXYで、情報の欠損があればそのまま資質に現れる。

性差別批判する為に性差別してどうすんだ

「女性の方が優秀だ」論自体がタダの性差別であり女性差別をした医科大学と同根なのだ。
女性差別を批判する為に男性差別を行うことは、何度も繰り返されてきたことだが、遺伝子の仕組みから考えて、マクロで男女に性機能以外の資質の差が生じることは考えられない。

何時まで頭の悪い話を繰り返すのだろう。

マイナスイオンや水素水、ワクチン有害論、放射脳など次々社会的に有害な似非科学が出てくる。
最近は「電子水」などというものが出てきたらしい。

遺伝子の仕組みぐらいは学校で習っている程度の知識で分かるはずだ。
あまりバカな経験則を吹聴しない方が良いし、それを簡単に信じるな。

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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