業務担当者の人的資源をシステム開発に投入しない経営側

2018年9月24日月曜日

システム開発 システム業界問題

t f B! P L

以前から何度か書いているが「業務システム開発は業務担当者と情技師(ITエンジニア)の共同作業である」と繰り返している。
情技師は業務の専門家ではなくITの専門家である。業務の専門家は業務担当者である。
従って業務知識を反映したシステムを開発するには業務担当者が開発プロジェクトに参画しなければならない。
もし参画しなければ極めて不正確な業務知識で情技師はシステムを開発することになる。これで業務の効率化や生産性の向上が実現できるとは思わない。
最近話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)などは「ITを生かして新規事業を開拓する」ことを意味するが、これなどは業務担当者だけでなく、ビジネスの専門家である経営者が参画しなければ出来る訳がない。
ITと言うのは道具なのでその道具をどう使うかを考える人間が必要だ。情技師はビジネスの専門家ではないし、もしビジネスに詳しい情技師が居たら他人に雇われたりしないで起業するだろう。
そういう人材を雇える訳がないのだ。
現実の業務システム開発の現場では、経営者と業務担当者と情技師の三者の協力関係を作らなければシステムは開発できない。

しかし非情技(非ITエンジニア)のシステム開発発注元にはこのことを把握している人は少ない。
誰が悪いのかは分からない。
説明しないSIerが悪いのか。
話を聞かない発注元が悪いのか。
それとも他に理由が有るのか。

ネットや出版を見回しても非情技の経営者や業務担当者に理解できる形でシステム開発の常識や基礎知識を解説している情報発信は少ない。
だからこのブログを書き始めた。
プログラミング入門のような情技師を目指す若者向けの情報は多いが、自分でプログラミングをする気は無いが業務で情技師と相談しながらシステム開発に携わる中年向けの情報が無いのだ。

本来ならSIerあたりがこの役割を担うべきだが勤まっている様には見えない。顧客の奴隷のようになっていて顧客に指導できる立場にない。
発注元が悪いのか、受託者が悪いのか、長くこの状態が続いているので最早「鶏が先か卵が先か」と同じ状況だ。
追跡すること自体無意味かも知れない。

説明を放棄する情技師

業務担当者が十分に業務について説明しないことも問題なのだが、それが問題であることを発注元へ説明しない情技師も問題だ。
私が顧客にシステム開発の内容について説明しようとすると横からPMやSEなどが「そんな専門的なこと顧客に分かるわけ無い」と言って止めさせようとするのだ。
説明の内容はこのブログの記事のように非情技に分かり易いように工夫した内容だ。
情技師に対する説明とは違う。
だから相手の業務担当者に聞く気があれば理解できるはずなのだが、業界の情技師や管理者はなぜか初めから説明し理解してもらうことを諦めている。まったく不可解だ。
業務担当者が協力することの必然性の説明を行わないのだから、業務担当者の協力は得られない。
結果、不正確な業務理解でシステムを開発することになり仕様漏れや手戻り作業が多発する。納期は遅れ品質は劣化する。
SIer業界の人間はどうしてあんなに顧客に遠慮するのだろう。
名刺の出し方とか座席の座り方どころか顧客の前での鞄の持ち方までウルサく統制しようとする。
しかし仕事に必要な対話は遠慮してやりたがらない。
仕事の成功の為なら多少失礼でもしっかりと対話した方が失敗も少なくなり顧客にとっても利益になると思うのだが、どうでも良いような礼儀作法の方が重要らしい。

バカバカしい!

正直なところSIer業界のこのくだらない慣習は顧客との対話の邪魔でしかない。
即刻廃止して欲しい。
(いくら何でも全ての業界人がこんな人々ばかりではないと思いたい)

初めから業務担当者を参画される気が無い

開発プロジェクトの度に思うが発注元は業務担当者にシステム開発を協力させる気がなく、業務担当者の仕事を一切減らすことがなくシステム開発中も業務担当者に同じ仕事をフルタイムでやらせている。
当然システム開発に協力している時間はなく、忙しい時間の合間に渋々協力することになる。
理想を言えばシステム開発期間中は業務担当者の時間を空けてシステム開発に協力してもらう必要がある。
システム開発中の業務担当者が業務をやっているのはおかしいのである。
代替要員を用意するか、せめて業務の時間を半分に減らすべきである。残り半分の時間をシステム開発に当てて欲しい。
このようなことは経営側が指示しなければできないことである。
つまり発注元の経営側がシステム開発の常識を把握していなければ正しいチーム編成はできないのだ。

発注元は非情技なのでSIerかITコンサルが十分に説明しないとシステム開発の常識を知ることはできない。
しかし彼らは遠慮ばかりしていて説明しない。
結果として業務担当者の協力は得られない。

繰り返すがもともとこの原因を作ったのは発注元なのか受託者側なのか私にもよくわからない。

業務担当者は一級の人間を当てる

システム開発に業務担当者を協力させるにあたって、新人や未熟な業務担当者を当てるケースがあるが止めて欲しい。
担当業務の担当者は業務担当者の中でも一級のベテランを当てて欲しい。
ベテランの時間を業務から外しシステム開発に投入できるように、経営側は人員配置を考えて欲しい。
顧客側の経営側はシステム開発に責任が無いと思っているが、お前らが中心的責任者だ勘違いするな。

解決策は説明しかない

システム開発の失敗の原因の大元は「説明しない」ことだと思っている。
業務担当者が説明することを怠ること。
業務担当者へ説明することの重要性を(情技師が)説明することを怠ること。
の二つである。

日本人の性質なのか「相手に失礼のないように謙虚に振る舞い遠慮する」のが良いことだと思っている人が多いが、間違っている。
謙虚など誰の得にもならない有害な偽道徳だ。

お互い多少失礼でもいいから積極的に説明していこう。
くだらん礼儀作法ばかりにこだわって、重要な業務の話もできないような奴が、優秀な人間であるわけがない。
そんな奴と縁を切った方がいい。

売り手も買い手もどちらもたくさんいるのだから、お互い合わない相手とは縁を切ろう。

その方が長期的には生産性も高いと思う。

このブログを検索

Translate

人気の投稿

自己紹介

自分の写真
オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

QooQ