常に完璧を求めて何もしない人々

2018年9月1日土曜日

システム開発 道徳常識

t f B! P L

二十年以上サラリーマンやってきて一番最初に邪魔になる存在が「完璧でなければ実行することを許可しない上司や取引先」である。

何かを創意工夫して生産性を上げようとしたり自動化しようとしたりすると重箱の隅を突くように小さな欠点を探し出し反対する。
とにかく小さなリスクすら取りたくないのだ。
本当にリスクとも言えないような、失敗しても大してコストも掛からないような創意工夫を拒絶する。

作業の自動化を提案するとナンセンスな理由で反対する。

「コストが掛かる」
オレ一人で三日で出来るのに?

「〇〇のときはどうする」
オレの知らない業務手順があるなら説明しろ対応するから!

「説明するのが面倒だ」
お前それは「仕事するのが面倒くさい」と言ってるのと同じだぞ!

「必ずやらなきゃならなくなる」
今まで手抜きしてたのかよ!
それの方が問題だろ!

「記録か残る」
隠したいのかよ?何故だ!
後ろめたいことでもしてんのか?

「理解できない。出来るわけない」
お前の頭が悪いだけだろ!

「皆と同じやり方になる」
標準化は生産性向上の代表的手段の一つです。

「〇〇が出来なくなる」
その対価として自動化される。〇〇は自動処理の成果物に対して手作業でやれば?全部手動でやるより早いよね。

システム開発の前に共通部品の開発を先にやろうとするとこれも似たような理由で反対する。

先に担当モジュールの開発を終わらせて遅れている他者担当モジュールのデバッグを引き継いだとき。
「基本的な構造が全然ダメなので最初から作り直した方が良いです」と言えば、
「今のソースを再利用して改修してください」と頑なに再利用に拘る。
こういうケースは作り直した方が早く終わりコストか掛からないと説明しても納得しない。

開発だけでなく前工程も同じである。
要件定義書に曖昧な部分があるので顧客に確認したいと申し出ると、「そんなこと聞いてはいけない」と意味不明な返事をする。
よく聞いてみると根拠もなく顧客がご機嫌損ねるかも知れないと怯えているのだ。
そりゃあ要件の不明瞭な部分を突っ込まれると逆ギレする人格の不自由な人間は時々いるが、バカ正直に言いなりになってたら商売にならないたろう。
それに大半の顧客は「わからないだけ」なので説明すれば解決するのだ。
顧客に電話一本かけて「これ何ですか?」と聞けば済んでしまうような話でも三日も時間かけて面会の時間を取ってパワポの資料作って質問しに行くのだ。
簡単な質問一つにこんなに無駄な手間をかけていたらかえってコストが掛かり顧客の損失になるだろう。

発注元にも問題者がいる。
外注先を不必要に過剰管理したがる顧客だ。
請負や準委任を管理指揮命令した時点で偽装請負になり違法なのだが、この業界は労働法や下請法などの遵法精神が低いのでこのような指揮命令は平気でやる顧客は多い。外注と派遣の区別か付かない者などザラだ。

外注すればその仕事の内容は外注先に任せることになるので発注元は制御できない。その部分はリスクとして受け入れなければならない。
それがいやなら派遣を雇って自分で開発するのが正攻法だ。
しかし外注しておきながら外注リスクは取りたくないという倫理観の不自由な発注元も少なくない。
こういう顧客は外注先を不必要に管理したがる。業務手順から設計書まで検査して誰を何人雇うかなどという受託者の権限まで侵害する。労働時間まで管理し始めたら完全に偽装請負という犯罪だ。

彼らは本当の意味でコスト削減なんて考えていないのだ。
ただ僅かなリスクも取りたくないのだ。
失敗しても大したダメージにもならない小さなリスク取得まで頑なに拒否する。
そのために膨大な人件費を無駄な手作業で浪費しても、リスクを取らない安心の方が大事なのだ。
彼らを「全リスク拒否者」とでも呼ぼうか?
それとも「リスクと便益」よりも「安心」を取るので「安心主義者」とでも呼んだら良いだろうか?

私は何度か転職しており三年だけSESで働いたこともあるので様々な会社で働いたことがある。
その中でも先のような「安心主義者」の会社は半分ぐらいあった。

仕事が細切れの多重請負になるほどリスクを拒否する程度が高くなる。
多重請負になるほど利幅が小さくなるからかも知れないがかえってリスクを取らないことで、やらなくても良い無駄な作業が増えてコストをドブに捨てているように見える。

誤解のないように言っておくが、半分ほどの会社はリスクを取って自動化などの生産性を向上する努力をリスクと失敗コストを、背負ってやっている。
全部ダメなわけではない。
ダメなのは半分ぐらいだ。

安全主義者の弊害

今まで見てきた経験では小さなリスクを取らない会社と、取る会社では、プロジェクト炎上したり顧客に損害を生じさせる確率か高いのは前者に思える。

リスクテイカーは初めから一つ一つの仕事で失敗したら、どのようにリカバリーするか事前に考えているので失敗してもプロジェクト全体が失敗することは殆ど無い。

逆にリスク拒否者は絶対に失敗しないように仕事をしようとする。
その為計画も失敗しない前提で立ててしまう。
しかし仕事というモノは一定の確率で必ず失敗するものだ。失敗しない計画を立てていたら必ず失敗する。
失敗をリカバリーすることを初めから計画に組み込んでおくことが必要だが安心主義者にはそれが受け入れられない。
「失敗してはいけない」という強迫観念に囚われている。

全てのリスクを退けようとする安心主義者はその存在がリスクであり、生産性向上の妨げになっている。

世の中全体を見回しても安心主義者というのはロクなことをしていない。

食品添加物を過剰に恐れ高価なオーガニック食品を買い求める人々がいるが、現代の食品に使われる添加物は必要最小限に止められており通常食品でも安全性には問題は無い。
むしろ防腐剤をまったく使用していない食品の方が食中毒リスクか高く危険だ。
無農薬野菜なども寄生虫リスクかあるので私は食べない。
日本の農家は品質管理が優秀だから農薬を警戒する必要はないと思う。
だいたい家計が豊かなわけでもないのに、高価なオーガニック食品を買うなどナンセンスだ。
人体にはある程度排毒機能が備わっているので、毒を一切絶つ必要は無い。

原発問題の放射脳も同様だ。
科学者が福島の安全を保証する声明を発表しており福島の農作物と居住区に放射能の危険は無いことは明らかなのに、危険を繰り返しアピールし福島県民の人権と経済を毀損し続けている。

オスプレイの事故率も海兵隊向けCV22の事故率が高いことに託けて、在日米軍が導入するMV22まで事故率が高いかのように偽装して危険性を流布している。
MV22の事故率は高くないにもかかわらずだ。

安全主義者はあらゆる場所で仕事の邪魔をしているように見える。
何をするにもある程度のリスクは取らなければならないのに、全てのリスクを避けることで「何も選択しないで現状維持」という最悪の選択をしている。
諸行無常だから現状など勝手に変わってしまう。現状維持など不可能なのに。

最近、フリーランスが良いか正社員か良いかでTwitter上て論争になっていたが、これはどちらでも良いと思う。
リスクはどちらも同じようなものだ。
正社員は社会保障があるのと雇用保障かある。
正社員には命令に従わなければならない義務があるので過労死や精神疾患リスクかある。
フリーランスは何時でも辞められるメリットがある。
また、社会保障は無いが手取り所得か高いのでより多く貯蓄できる。
どちらのリスクも五十歩百歩といったところだろう。
新人には正社員を薦めておく。最初は教育を受けられるからだ。
しかし最初だけだ。あとは大したメリットは無い。

この議論では「フリーランスはリスクか高いから正社員の方が良い」という意見が見られるがこの安全主義の方に問題があると思う。
「リスクから逃げられる」という嘘があるからだ。
正社員を選ぶのならば「正社員というリスク」を取って「能動的」に選択すべきだろう。
どちらを選んでもリスクはある!

仕事の進め方、生き方、働き方、政治的選択何れにしてもリスクの無い選択肢は無い。
リスクは分散するもので逃げられるモノじゃない。

出来もしない「幻想の安全を追いかける」などという「不毛な努力」は止めてしまった方が良い。

諸行無常が真理なのだから。

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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