障害者とは何か

2018年8月29日水曜日

負言反抗

t f B! P L
 最近、発達障害が良く話題になる。
 現在40代の私の若い頃には発達障害という概念自体一般には知られていなかった。
 身体障害は認知されていたが今のように身体障害者が健常者と働くことが認知される時代ではなかった。
 身体障害者の社会的認知は現状ではまだ不十分かも知れないが着実に進んでいるようだ。
 しかし逆に今まで障害として認知されなかった「個性」が発達障害として解釈されることによって発達障害を含む「障害者」の総数は増えているのではないか。

 次のような記事がある。

なぜ日本は「発達障害大国」なのか 国別統計で常にトップレベルの理由

【悲報】発達障害が世界で一番多いのは日本だった ?

 上の記事に「文化の差があるかもしれません。同じADHDやASDでも、ほかの国では許容されるレベルが、日本では問題視されてしまう。日本は国家レベルで空気を読むことを国民に求める風潮があり、人々は互いに完璧を求めすぎているように思います」とある。

 この話はとても実感がある。
 日本の組織では少しでも組織の規格に合わないと精神異常者扱いされる。
 私は群れるのが嫌いで昼食を同僚と食べるのが嫌いだった。会社の忘年会や社員旅行も大嫌いで社員旅行など人生で二回しか行ったことが無い。
 友人四・五人と飲みに行くのは抵抗がないので自分で特に異常だとは思わない。
 しかし、そういう人を遠ざける性質を誹謗中傷する奴は日本企業には異常なほど多い。私は「自閉症」呼ばわりされたりした。集団に同調しない人間にはどんな侮辱でもやり放題で、プログラミングの最中で意識を他に向けることが出来ない最中に同僚が急降下爆撃機のように飛来してきて暴言吐いて、私が何か言い返そうとしたら逃げるように走り去っていく。仕事中に作業の真っ最中の机の真ん中に書類の束を叩きつけて「コピーしてこい!」という上司など、セコい卑怯な嫌がらせを毎日のように受けたことがある。新人のころだ。
 私は何度か転職しているが、同調圧力は組織によって程度が違い、会社によってはカルト宗教や暴力団のように気持ち悪い服従を要求するところもある。そしてそういう組織はそれほど珍しくない。
 日本の組織の同調圧力は間違いなく集団による「精神虐待」であり「暴力」である。パワハラもセクハラもこの文脈の中で行われる。

 こんな組織集団では組織の同調に従わない人間は直ぐに「精神異常者」のレッテルを貼り付けられる。

世界一「発達障害」の多い国

「発達障害」とは山形を描く標準偏差の端部少数派に生まれついた人々だ。
 人間の基本的遺伝子の散布度(ばらつき)は何処の国でもそれほど変わらないと思う。 従って発達障害の評価基準をもし世界中で同じ基準を使ったら日本の発達障害の発生率は諸外国と変わりないと思う。

 「日本は世界一発達障害の多い国」という言葉を聞いて変だと思わない人は頭が悪いのだ。
 日本において発達障害の比率が多いのは「発達障害の評価基準が世界一厳しい」からだ。いや、正確には「健常者になる評価基準が世界一厳しい」のだ。
 その基準も論理的で明確なものではなく、ただ単に偶然所属した組織に同調できなければ精神異常者というデタラメな基準だ。
 日本で発達障害のレッテル貼られている人間の中で本物の発達障害者がいったい何パーセントいるだろうか。実は少ないのでは無いかと思う。
 本当に異常者なのは周囲の「同調に応じなければ精神異常者のレッテルを貼る人間」の方なのではないか。

障害者とは何か

障害者とは「現在の身体特性で、現在の社会生活に制限を受ける者」のことである。

 この考え方は「既存の社会」を基準に考えた考え方であり「今の社会は正しい」という前提に立って「障害者」というものを捉えた考え方である。

 では逆に「人間の方が正しい」という前提に立ったらどうなるだろう。
 この場合は「一部の人間」に対応していない「社会システム」の方に「対応漏れ(仕様漏れ)」の不具合が存在するということになる。

 これが情報システムだったら不具合として改修するか、ユーザーに回避手段をマニュアルで伝え利用の度に回避手続きを取ってもらう。

 つまり「障害者」とは「社会システム」のバグである。

 ではもう一度「日本は世界一発達障害の多い国」という言葉を振り返ってみよう。

 障害者が社会のバグならば、この言葉は「日本社会は世界一バグが多い」ということになる。

 もう一度言おう!

 「日本は世界一発達障害の多い国」という言葉を聞いて変だと思わない人は頭が悪いのだ。
 加えて言えば「恥も知らない」と言えるだろう。

 ITエンジニアで「私のシステムは世界一バグが多い」と言っていれば「早くバグを治せ」と言われるか「全部作り治せ」と怒鳴られる。何も言われなければクビになるだろう。
 日本の社会システム作っている人々はこれだけバグだらけのシステム作っておきながら誰もデバッグしようとしない。
 「私はバカです」と世界に公言して回っているようなものである。

 組織に合わないからと言ってすぐに障害者というゴミ箱に捨てるな!
(障害者がゴミという意味ではない。誤読しないように)

バグの無いシステムは存在しない

ソフトウェアの世界では「バグの無いソフトウェアは存在しない」というのは常識になっている。
 システムは人間を含めたソフトウェアなので当然「バグの無いシステムは存在しない」。
 障害者が社会システムのバグならば、「全ての障害者に対応した社会システムは作れない」とも言える。現実にそれは難しいだろう。

 しかしシステム開発者はバグが最小限になるように努力するものだ。
 私は日本人が障害者という社会システムのバグを最小限にする努力をしているように見えない。少しでも面倒な個性的な人間が居たら労働社会から排除して、生活保護や障害年金生活へ追いやっておきながら「税金の無駄遣いするな」「生活保護の支給を削減しろ」と叫ぶ頭の悪いバカの集団にしか見えない。

 あまり期待していないが、「システム開発者がバグが最小限になるように努力する」ように日本人も「社会のバグが最小限になるよう努力すべきではないか」と思う。
 もう一度言うが、私はこの点では日本人にまったく期待していない。

 日本人はサマータイムの導入を進め、デフレ経済下に「税金の無駄遣いするな」と緊縮財政を叫ぶバカが過半数以上を占める国である。

 最後に経済の苦手な人にもわかりやすく経済を解説している井上純一さんのマンガ「キミのお金はどこに消えるのか」を紹介して終わる。

キミのお金はどこに消えるのか

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オッサンです。実務経験は Windows環境にて C#,VB.NET ,SQL Server T-SQL,Oracle PL/SQL,PostgreSQL,MariaDB。昔はDelphi,C,C++ など。 趣味はUbuntu,PHP,PostgreSQL,MariaDBかな ?基本無料のやつ。

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